院長ブログ」カテゴリーアーカイブ

フッ素の種類について。

こんにちは、あすなろ・デンタルケア衛生士の別部です。 今回はフッ素の種類についてお話ししたいと思います。 『フッ化ナトリウム』 一般的に広く歯磨き剤に含まれているフッ素で、歯の再石灰化に効果を発揮します。 定期検診のとき、歯科医院で塗る高濃度のフッ素ペーストもこちらです。 家庭で使えるフッ素の濃度の上限が、日本では1000ppm(約0.1%)までと決まっています。 市販の歯磨き剤にはこの表記がないものが多いので、中には100~300ppmのものもあります。 せっかく使っていても、再石灰化の効果が低いのです。 フッ素は塗った瞬間から唾液で薄まってしまうので、歯科医院専売のppm表記がある歯磨き剤が安心ですね。 ちなみに、歯科医院でのフッ素は9000ppm(約0.9%)ですが、表面だけに急激に再石灰化作用が働くので、これだけを毎日塗ってはいけないのです。 しかも、定期検診は1年に3~4回ほど。 残りの360日以上、しっかり家で低濃度のフッ素を塗るほうが効果が上なのです! 『モノフルオロリン酸ナトリウム』 ホテルや旅館に備え付けの歯磨き剤や、安価な歯磨き剤に含まれていることが多いフッ素です。 再石灰化の効果が低いので、あまりおすすめしていません。 『フッ化第一スズ』 ジェルタイプのフッ素です。 使用法は、ブラッシング後に歯ブラシでジェルを塗布し、その後30分以上うがいをしません。 市販はあまりされていないので、歯科医院で購入していただく必要があります。 しかし、再石灰化効果は非常に高く、スズイオンの働きで殺菌効果もあります。 あすなろ・デンタルケアではこのフッ化第一スズをおすすめしています! 注意点として、使い続けるとスズの成分が着色してくることがあります。 着色自体は見た目だけの問題ですが、定期検診で除去したり、研磨剤入りの歯磨き剤をしっかり使って頂いたほうが良いです。 次回はフッ素を使うメリットについてお話しします。

フッ素について。その②

今回は、『フッ素』の入った歯磨き剤の効果的な使い方をお話しします。 さて、そもそも歯磨き剤は必要なのでしょうか? ひと昔前は、『歯磨き剤をつけずに磨いた方がいい』という説が有力でした。 私も、小学生のとき歯磨き教室でそう教わりました。 確かに、これは一理あります。 歯磨き剤を多く使うと、泡立ち過ぎてすぐ うがいをしたくなったり、ちゃんと磨けていないのに爽快感が得られ、磨けたような錯覚に陥ることがあるからです。 しかし、前回お話ししたフッ素の再石灰化作用を最大限に発揮するため、絶対に使ったほうがオトクなのです。 では、家にある歯磨き剤で手軽にできる『イエテボリ法』を紹介します。 予防先進国・スウェーデンのイエテボリ大学から広められている方法です。 1.歯磨き剤を、少量(小豆粒大)とり、まずしっかりブラッシングを行う。 2.歯磨き剤を2センチとり、歯に塗り込む。 3.うがいを1回だけ、30秒ほど行う。 これを、朝・夜のブラッシング時行います。 以前参加した、スウェーデンの歯科衛生士によるセミナーでも紹介されましたが、 『はじめから歯磨き剤を2センチ付けて磨いてうがい1回』でもOKとのことです。 その場合は、磨き残しを少なくするよう注意する必要があります。 海外では、水道水にもフッ素が添加されている国もあり、日本よりも砂糖の消費量が格段に多いにも関わらず、虫歯の発生率がかなり低いのです。 日本でのそれは制約があり難しく、フッ素のうがい薬も一般的ではないため、歯磨き剤でうがいをするイメージですね。 ちょうど一年前、『日本人の3割しか知らないこと』という番組でも紹介されていた方法なので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。 次回は、フッ素の種類についてお話ししたいと思います。

フッ素について。その①

こんにちは、あすなろ・デンタルケア衛生士の別部です。 今回は、虫歯予防に非常に効果の高い『フッ素』についてお話しします。 皆さん、はみがき剤のCMで『フッ素』『再石灰化』という言葉を耳にされたことがありますか? 虫歯というと、歯が黒くなったり、穴が空いた状態を想像される方が多いと思います。 しかし、初期の虫歯は『白』なのです。 なぜかというと、虫歯菌の出す『酸』によって、歯の表面のカルシウムが溶かされ続けることで、だんだん白濁してくるのです。 唾液によってカルシウムは自然に戻りますが、『フッ素』を使えば、もっとたくさん戻ります。 『フッ素』はカルシウムそのものではなく、運び屋さんのような役割をしてくれます。 荷物=カルシウム トラック=フッ素 のようなイメージですね。 ぜひ、はみがき剤のパッケージに『フッ素』もしくは『フッ化ナトリウム』と書いてあるものを使うことをおすすめします。 しかし、『使っているのに虫歯になってしまう!』という方は、せっかくのフッ素が有効に利用されてないのかもしれません。 次回はフッ素の効果的な使い方についてお話しします。

日吉歯科診療所の勉強会に参加

雪がうっすら積もる山形県庄内空港に朝7時着というハードスケジュールでしたが、一日を通して、非常に有意義な時間となりました。午前中の開始は8時50分から。まずは熊谷先生のメンテナンス及びMTMに関する講義を聞きました。どうしてメンテナンスは今後自費にしていかなくてはいけないのか。日本の削っては詰めるという対処療法に重きを置いた歯科医療により、日本人の口腔内が現状どうなってしまい、メンテナンスによりその口腔内をどこまで改善することができるのか。私たちが日々の診療で気になっている事案をエビデンスに基づき納得のいく形でひとつずつクリアにしていってくれました。引き続き、日吉歯科診療所の衛生士の方、小児歯科のドクターが現場で働くスタッフとしてメンテナンス自費化という難問にどう立ち向かっていったのか、具体的な方法の講義がありました。自費化により増えるであろう患者さまの負担のこと、そんなにお金はかけられないという声。それらの悩みは、あすなろ・デンタルケアが現在まさに立ち向かっている問題であり、非常に興味深く話を聞きました。繰り返し話をすること、自費化していくことを裏付ける資料を渡していくこと。日吉のスタッフの方たちがしてきたことはあすなろ・デンタルケアが日々心がけていることとあまり違いはないように思われましたが、自費化により来院が途絶えてしまった患者さんの数は大きく違い、最終的にはいかに患者さんと信頼関係を築いていけるかが鍵になると改めて感じました。一日を通して最も印象的だったのは、海外で日本人の口腔内がいかに危険視されているかという話から、アメリカの歯科医院では日本人の口腔内は、「触ってはいけない」と言われているということです。かぶせ物を一度はずすと、どんな状態になっているかわからないからだとか。いろんな病院で、削って詰めてを繰り返した結果、日本人の口腔内は、歯科治療を全くしない発展途上国よりひどい状態になってしまいました。一度削った歯はもう二度と元にもどることはないのです。あすなろ・デンタルケアは、歯を守り、育てる予防歯科医院としてこれからもスタッフ一同患者さんとの絆つくりに努めようと思います。

庄内空港に向かう機内より。富士山がとてもきれいでした。

朝は晴れていたのにお昼の休憩時間はご覧の通り。寒かったです。

セミナー前のひと時。夕方まであっという間に過ぎました。

始めに。

私は平成8年に歯科医になりました。 当時の私は早く一人前の技術を身につけたいと、神奈川県下で5本の指に入るほど多くの患者さんが通院する大手歯科医院に就職しました。 しかし理想とはかけ離れ、技術的な教育や指導がないまま短時間に多くの患者さんをこなさなければならないいわゆる野戦病院的な環境と、それによって破壊され続ける患者さんの口腔内とに疑問を感じ、このままではいけないと、既存の歯の機能性をより高める矯正治療を専門的に学ぶため神奈川歯科大学矯正科に改めて入学し2年間とその後、指導医の元で およそ3年間研修し矯正治療の基礎と臨床を学びました。 矯正の専門医として独立するか、それとも総合的に家庭医として独立するか迷っている時に出会ったのが予防歯科医として世界的に著名な熊谷崇先生の臨床内容を連載した専門書でした。 何度も繰り返し読んだ後、百聞は一見に如かずだと思い、山形の熊谷先生の医院で行われた講習会に参加し、目から鱗がおちました。「歯科医の目指す真のゴールがやっと見えた瞬間」でした。 その目的を達成するための体系化されたシステムを徹底的に学び、平成17年に三郷予防歯科センターとしてあすなろ・デンタルケアを開院しました。「真の患者利益を提供する」を理念に自信を持って 歯科医療の理想形をご提供します。

院長 金谷 宏樹